「ローカル鉄道の時間旅行」という鉄道旅行記を書いている 杉森涼と申します。
私は鉄道ファンと言えるほどではありませんが、北海道のローカル線が好きです。というか好きでした。
初めて北海道に行ったのは、青函トンネルが開通し、上野から札幌への寝台特急「北斗星」が走りはじめて何年か経った頃。当時はとくに鉄道が好きということもなく、たまたま北斗星に乗ったことが北海道を好きになるきっかけでした。
暗闇の中を物悲しい汽笛を鳴らして東北地方を青森へと走り、青函トンネルをくぐって函館での夜明け、森から長万部へかけての淋しい噴火湾の景色、鉄の町・室蘭、紙の町・苫小牧の工場群を眺め、やがて札幌に到着。
ここまでは序章で、そこから道東や道北へと脚を延ばすのですが、北斗星の一夜だけでも十分な旅情を感じられたものです。
1990年代に北海道を一通り回って以来、忙しくなってすっかり忘れていたのですが、いろいろとあって少し長い休みができたことで、また行ってみたくなりました。
約20年ぶりに時刻表を購入すると、当時とはだいぶ変わっていて、様々な路線や列車が廃止されています。
まずは、廃止寸前の北斗星に久しぶりに乗って、ローカル線の旅をはじめることにしました。
拙い旅行記ですが、読んでいただけると幸いです。
(随時 更新します。)