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陰陽道を行く 青春18きっぷの旅 (3日目) 新幹線が誘惑してくる東海道本線
今日は青春18きっぷ(3日間用)の最終日なので、京都から神奈川へ帰るのがメインの行程となる。福知山を出て京都の桜を散策、湖西線から琵琶湖を眺め、米原から東海道線で帰ろうと思う。
藤沢に着くのは夜遅くなので、もしかしたら体力の限界がきて、無意識に新幹線に乗ってしまうかも知れない。とにかく先は長いので気楽に行くことにしよう。
 清水寺
福知山から京都へ
2025年4月5日 土曜日
福知山発6時16分の園部行き普通電車に乗る。夜が明けて朝靄がたなびいている。もっと早く京都に着ける普通電車もあるが、5時台に出発するのは余りにも辛い。
2両編成の電車は、通勤で乗っていた221系なので懐かしい。古い車両だが、転換クロスシートで乗り心地はよい。
濃い朝靄の中を走って、約1時間で園部に到着、2分後の京都行の快速電車に乗り換える。223系の6両編成でガラ空きである。
保津峡あたりまでモヤで車窓はほとんど見えなかったが、嵯峨嵐山をすぎて京都市街に入ると青空が広がってきた。
7時57分に京都に着くとすでに観光客で混雑している。京都での観光は久しぶりに清水寺の拝観し、八坂神社から白川沿いを北へ歩き、地下鉄で京都駅に戻ってこようと思っている。
京都市街を散策
京都駅から清水寺へのバスは大混雑で乗れないと思っていたので、バス停には目もくれずに喧騒を離れて歩きだす。
鴨川から比叡山を眺め、清水寺の麓には40分ほどで着いた。茶わん坂を登っていくと観光客の数がものすごい。半数どころか、3/4くらいが外国人である。
30分ほど満開の桜を眺めながら清水寺を散策。産寧坂、二年坂の石段を下り、ねねの道を歩いて八坂の塔を振り返る。
桜と五重塔が絵になる道だが、スジャータの車が居座っている。私もコーヒーに入れているから、まあいいとしよう。この辺りの老舗でも庶民的なものを使っているようだ。
円山公園に着くと枝垂桜が満開だが、ピークはすぎている。八坂神社のソメイヨシノを眺めて、知恩院から祇園白川へ向かう。
 祇園白川
巽橋から白川に沿って北へ歩いて行く。観光客は少なく、柳が揺れる安らげる散歩道である。
そろそろ10時になるので、東山駅から地下鉄に乗ろうと思う。コンコースもすごい人出で、京都駅には戻りたくなくなったので、山科から湖西線に乗ることにする。
地下鉄の車内も満員だったが、蹴上で観光客がどっと下車した。私が京都に住んでいた頃の蹴上は、京阪の路面電車が走っていて長閑な雰囲気だったのだが、だいぶ変わってしまった。
山科から湖西線回りで米原へ
湖西線の敦賀行きは1時間に1本しかない。10時50分発の新快速に乗るつもりだったが、10時21分発の普通・近江舞子行きがあるので、これに乗って琵琶湖を散策しようと思う。
滋賀県に入ってすぐの大津京で席が空き、琵琶湖が見える右側に座る。線路は高架なので見晴らしがよい。琵琶湖大橋が見えてくると堅田に着き、乗客はほぼ下車して閑散となった。
琵琶湖大橋にはかつて遊園地があって、私もバンジージャンプなどを何度かしたことがある。
堅田を出ると市街地が尽きて田園風景に変わり、琵琶湖の近くを走るので眺めもさらによくなる。左窓に目を向けると比良山地の稜線にはまだ少し雪が残っている。
10時51分、終点の近江舞子に着いた。女の子のような可愛らしい駅名だが、高架下の駅舎は飾り気がなく武骨で硬派だ。
敦賀行きが来るまで25分ほどあるので、湖岸まで往復してみる。このあたりは松並木の水泳場になっていて夏は賑わうらしい。
 近江舞子
しばらく対岸の近江富士などを眺め、駅に戻ると堅田行きの電車は7分遅れと表示されている。近江塩津での乗り継ぎは5分しかないので気を揉んだが、ホームに上がると4分遅れまで回復していたので安心した。
11時20分頃に近江舞子を出ると、次の近江高島までの区間が最も琵琶湖の眺めがよい。
なぜ近江今津で9分も停車するのか分からなかったが、12両編成のうち後ろの8両が切り離されて、前4両が敦賀行きとなるからであった。
敦賀行きの車両に乗り移ると、観光客で混んでいる。私のイメージでは湖西線はローカル線なので、この混みようにうんざりしてきた。
北陸新幹線が敦賀まで延伸した影響で、大阪・京都から出る特急サンダーバードは敦賀が終点となったので、新快速に乗る人が増えたのだろう。
関西から金沢や富山へ行くには、敦賀での乗り換えが必要となり、面倒なことになっている。
北陸新幹線の小浜ルートはまだ着工もされておらず、開通するのは約30年後らしい。それまでこんな不便を強いられるのだろうか。
北陸本線もJRから第三セクターに移管されて、地元の人たちは高い運賃を払わされることになった。
北陸新幹線は東京から金沢までで十分だと思う。まして小浜ルートなど建設する意味があるのだろうか?国鉄の頃のような税金の無駄遣いに思えてくる。
12時01分、定刻通りに北陸本線との合流点である近江塩津に着いた。ホームの向かいに12時06分発の姫路行きが発車を待っていて、乗り継ぎは楽である。
余呉、木ノ本と山を見ながら走り、鉄道の要衝である長浜で若い人がたくさん乗ってきた。土曜日だから京都や大阪へ遊びに行くのだろう。
12時41分に米原に着き、13時ちょうど発の大垣行きに乗り換える。朝から何も食べていないので、駅そばでも食べようかと思ったが、在来線のホームには見当たらない。
米原から熱海、藤沢へ
大垣行きの電車は混みそうな雰囲気なので、昼食は後にして列に並ぶ。窓側の席に座ることができ、大垣着13時34分。
 大垣
米原から藤沢の区間は2日前に乗ったので、車窓の楽しみもなく退屈である。疲れて肩も凝ってきた。無意識に豊橋から熱海まで新幹線に乗ろうかと考え出す。
なぜ、豊橋から熱海までかと言うと、この区間に快速がないのと、新幹線の特急料金におトク感があるのだ。熱海までの場合、掛川、浜松、豊橋のどこからでも、特急料金は同じ値段なのである。
大垣発13時41分の新快速に乗り、名古屋を通って豊橋には15時10分に着いた。浜松行きの電車は15分後なので、いちおうトイレにでも行っておこうと思ったが、とんでもない大行列ができている。
またテンションを下げられて、新幹線に乗りたくなってきたが、ここは心を落ち着けて壺屋できしめんを注文する。
5分ほどで食べ終えたので、15時25分発の電車に間に合ってしまった。ギリギリで乗ったが窓側の席が空いていた。
浜名湖を眺め、浜松から16時09分発の熱海行きに乗るつもりが、入線していた電車に飛び乗ると1本前の掛川行きであった。
掛川に着くと、天竜浜名湖鉄道のディーゼルカーが1両ポツンと停まっている。
トイレを済ませてホームに戻ると、16時37分発の熱海行きの電車は短い4両編成で、5分ほど遅れてやってきた。しかもロングシートの車両で満員、静岡までの45分をドアの前に立たされた。
浜松から静岡あたりの人は、短い編成のロングシートの車両に詰め込まれて、新快速が走っている区間と比べると、JRから仕打ちを受けている感じだ。
静岡は温暖なので気の良い人が多く、文句を言ったり怒ったりしないから、ひどい車両を割り当ててもOKだという話があるが、本当なのだろうか。豊橋から大垣に住んでいる人に比べると、だいぶ損をしているように思える。
これもこの区間を新幹線に乗りたくなる要因である。
静岡で席が空き、富士で乗客の半数くらいが下車、外が真っ暗になって18時43分にようやく熱海に着いた。
 熱海
米原から約6時間、何とか耐えた。熱海から藤沢まではあと1時間である。
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