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鈍行みちのくひとり旅 (3日目) はるばる来たぜ函館へ
北海道&東日本パスの旅・3日目。昨日は秋田から男鹿に立ち寄り、八郎潟や大館で途中下車しながら弘前まで北上。まだ雪深い弘前城で夕日は無理だったが岩木山を見た。
今日は青函トンネルをくぐって北海道へ渡り、函館や大沼を観光しようと思う。ここまで列車に乗っての移動、また移動だったので、久しぶりにゆっくりしたい。
弘前から新函館北斗へ
2025年2月28日 金曜日。
今日も人間の起きる時間ではないが、弘前5時26分発の青森行き普通電車に乗る。
その前に明治32年の建築という旧一戸時計店を見たかったので5時前にホテルを出るも、まだ真っ暗でその良さがよく分からなかった。
昨日は気がつかなかったのだが、弘前駅の改札口の前に直径2mくらいの巨大なリンゴのオブジェがある。隣には同じく2mほどのねぷたのミニチュアもある。
 弘前駅のりんごのオブジェ
ホームに降りて青森行きの電車に乗り込むと、スーツ姿のサラリーマンがそこそこ乗っている。青森市街に出勤するには早すぎるので、新幹線に乗るのだろう。
外は真っ暗なので車窓は見えず、約35分で新青森に着いた。新幹線は30分後なので、改札を出たりしていると明るくなってきた。
北海道&東日本パスでは、特定特急券(4000円)を買えば新青森から新函館北斗までの区間に限って乗ることができる。
自動改札を通って新幹線のホームに上がると、日の出が眩しい。今日もよい天気になりそうだ。
 新青森駅の日の出
6時33分発の「はやて91号」に乗る。新函館北斗までは約1時間である。
10両編成の8号車あたりに乗ったが、この車両の乗客はたったの2人で、新青森始発で朝が早いとはいえ余りにも少なすぎる。北海道新幹線は相当な赤字らしい。
奥津軽いまべつに停車して、青函トンネルを抜けると、少しモヤっているが雪原に青空が清々しい。木古内をすぎると7時35分に新函館北斗に着いた。
新函館北斗から大沼へ
みちのくひとり旅だけど、はるばる来たぜ函館へ。
今夜は函館で泊まるので、ゆっくりと観光ができる。函館市街へ向かう前に雪の大沼を散策しようと思う。
在来線のホームに下りて7時46分発の大沼行きに乗る。3月のダイヤ改正で函館本線での定期運行を終了するというキハ40の車両だが、車内は閑散としている。
 新函館北斗・キハ40
仁山駅を散策しようかとも考えたが、時間を持て余しそうなのでやめる。山中を走って小沼に出ると駒ヶ岳が見えてきた。が、頂上には雲がかかっていて眺めはパッとしない。
大沼に着くと外国人観光客が何人か降りたが、大沼公園と勘違いしていないだろうか。大沼で特急北斗に抜かれるために8分停車、8時11分に大沼公園に着いた。
この駅には何度も来ていて、最後に来たのは6年前。そのときは駅員さんがいたのだが、どうやら無人駅になってしまったようだ。
 大沼公園駅
大沼公園から函館方面への普通列車は2時間半後なので、散策した後は隣の大沼駅まで1km歩いて、9時21分発に乗ろうと思う。大沼公園からは特急もあるのだが、自由席が廃止されたので乗りたくない。
大沼は結氷して雪原になっていた。スノーモービルで走り回った跡や足跡もあるが、昨日も今日も暖かいので歩こうとは思わない。競馬で穴があけば儲かるが、大沼の氷に穴があけば死の危険もある。
時間の許す限り、島巡りの道を歩く。太鼓橋は凍結しているので滑りそうになる。青空が広がっているが、駒ヶ岳の山頂は雲に隠れてしまった。
 大沼と駒ヶ岳
そろそろ時間になったので、大沼駅へ歩き出す。この道は今回と同じ理由で何度か歩いたことがあり、砂原線を高架橋で渡ると9時ちょうどに大沼駅に着いた。
10年前に渡島駒ヶ岳に登りにきたときにはなかった駅前のセブンイレブンで炭酸水を買って水分補給する。
駅舎からホームに入ると、すでに9時21分発の函館行きが停車している。発車までだいぶ時間があるので色々と見ていると、長万部行きの普通列車がやってきて6分ほど停車する。
その間に函館行きの特急北斗が通過、それを待って長万部行きも出て行った。その10分後、ようやく私が乗る函館行きが発車する。キハ150の席はほとんど埋まっていて、最後尾のロングシートに腰を下ろした。
 大沼駅・特急北斗と駒ヶ岳
大沼から函館へ
このまま函館へ行っても時間が有り余るので、新函館北斗で途中下車して1時間ほど散策しようと思う。
新函館北斗駅の北口は畑が広がるだけで、渡島大野駅だった頃とほとんど変わっていない。
南口も新幹線が開業した頃とあまり変わっていないようだ。駅前は東横インの高いビルがあるだけで閑散としている。単に在来線への乗り換え駅という感じだ。
とりあえず、駅前の郵便局で風景印を捺してもらい、何もないので日本一気持ち悪いゆるきゃらの「ずーしーほっきー」と駅ビルにある北斗の拳の像「ケンシロウの明日への秘孔」を見る。
 新函館北斗駅・ずーしーほっきー
10時11分発の函館ライナーの電車に乗り、20分ほどで函館駅に着いた。やっぱり、電車よりもディーゼルカーの方がよいなぁと思う。駅の北にあるホテルへ10分ほど歩き、荷物を預けて再び駅に戻る。
これから元町へ行ってしまうと、チェックインの時間まで時間を持て余しそうなので、11時06分発の森行きの普通列車・キハ40に飛び乗って五稜郭まで往復してみた。
函館〜五稜郭間は、JRだけでなく道南いさりび鉄道の車両も走っているので本数が多い。長万部からのキハ40に乗って、11時34分に函館に戻り、ようやく観光へ向かう。
 五稜郭駅・キハ40
海沿いを歩いて金森赤レンガ倉庫から函館山を眺めながら元町へと向かう。函館山へ歩いて登ろうかとも考えていたが、昨日、靴底がはがれたので断念。エキゾチックな洋風建築の教会を見学しようと思う。
八幡坂に上る前に函館港を見ながら小休憩していると正午になり、カトリック元町教会の鐘の音が聞こえてきた。函館山の麓に響き渡る鐘の音はよいもので、聞き入ってしまう。
ここまで歩いてエネルギーを使ったのでお腹も空いてきた。久しぶりにラッキーピエロのハンバーガーもよいが、食べてみたい駅弁があるので昼食はしばらく我慢する。
八幡坂を上がって港を振り返る。樹木に葉がないのでスッキリと見えるが、新緑の季節にも来てみたくなる。
 函館・八幡坂
雪が積もっている函館ハリストス正教会の庭園から、函館山を背景に玉ねぎ屋根を眺める。振り返ると真っ赤なカトリック元町教会の屋根の奥に外海も見える。
北海道では最古の神社という船魂神社などを散策、ホテルにチェックインができる時間になったので、青函連絡船の摩周丸を見て駅に戻る。
私はあまり駅弁には興味がないのだが、函館の駅弁で有名な「鰊みがき弁当」を買っていく。
チェックインして駅弁で腹ごしらえ。1966年に誕生したという昔ながらの駅弁で、鰊の甘露煮と数の子がふんだんに入っていて美味しい。が、弁当というよりは酒のつまみのような感じだった。
 鰊みがき弁当
夕方までしばらく休憩して、教会群のライトアップを見に行く。
函館駅前から市電に乗り、八幡坂近くの末広町で下車すると日が暮れてきた。曇ってきたので今日も夕焼けは見れそうにない。
八幡坂を上がっていくとクリスマスのようなライトアップがされている。昼間とは違ってロマンチックな雰囲気である。
函館ハリストス正教会やカトリック元町教会、旧函館区公会堂のライトアップ、元町公園から市街の夜景を眺め、再び市電に乗って函館駅に戻る。
 函館ハリストス正教会と函館山
今日まで3日連続で朝が早かったので、今夜はゆっくり休もうと思う。
明日はフェリーで本州最北端の大間に渡り、下北半島を南下して盛岡まで行くことにしている。
(つづく)
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