ローカル鉄道の時間旅行
杉森涼
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雪の美瑛をレンタサイクルで散策


 昨日は札沼線を散策したが、台風並みに発達した爆弾低気圧の影響で吹雪になり、ひどい目にあった。今日は天候が回復して晴れそうなので、美瑛や芦別をゆっくり観光しようと思う。夜は夕張に泊まることにしている。

 2017年10月24日
 駅前のホテルを出ると、すでに夜は明けていて青空が覗いている。6時半の旭川駅はまったくと言ってよいほど人がいないが、札幌に次ぐ都市でもこんなものなのだろうか。
 4番線の札幌行きの特急には、ちらほら通勤客が乗っている。私は2番線から出る6時40分発の富良野行きに乗る。ラベンダー色のディーゼルカーである。

旭川駅・富良野行きの列車
旭川駅

 40分ほどで美瑛に着くと、数センチの積雪がある。旭川よりもだいぶ寒いようだ。
 昭和27年につくられた美瑛の駅舎は、美瑛軟石という石造りの建物で重厚感があり、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

富良野線・美瑛駅
美瑛駅

 駅前のレンタサイクルの店へ入り、自転車を借りようと頼んだが、積雪があるのでなかなか貸してくれない。
 確かに事故でも起きたら大変だ。だが、私はこの機会を逃すともう来れないかも知れないので、自分勝手と分かっていながら頼み込み、何とか貸して頂くことができた。
 路肩に雪が積もってはいるが、道路には雪がないので何とかなりそうだ。安全運転で行かなければならない。


美瑛

 四季彩の丘は時期的に遅いので、その他の名所をぐるっと回ろうと思う。駅を出て少し走ると急な登り坂だ。電動アシストの機能はないので押して歩く。
 駅から15分ほどで黄葉した「ケンとメリーの木」が見えてきた。この木はポプラで、昭和47年の日産スカイラインのCMで使われ、ケンとメリーはその時の出演者の名前だという。  周辺の畑は積雪で白一色だが、遠くの山並みは紅葉している。美瑛の象徴である花はないが、雪と紅葉の共演も綺麗だなと思う。

美瑛・ケンとメリーの木
ケンとメリーの木

 次は「セブンスターの木」を見に行く。ここからは起伏が緩やかなので、真っ白な畑と青空を眺めながら気持ちよく走れる。
 丘の向こうに「親子の木」が見える。親子3人のように仲良く寄り添っている姿から名付けられたカシワの木である。

美瑛・親子の木
親子の木

 ケンとメリーの木から30分ほどかかって、ようやくセブンスターの木に着いた。セブンスター(タバコ)のパッケージに使われたという。こちらもカシワの木で、葉が落ちる直前といった感じであった。

美瑛・セブンスターの木
セブンスターの木

 ここから「マイルドセブンの丘」はだいぶ離れている。トイレにも行きたくなったので、少し遠回りして地図にある開拓記念公園へ坂を下っていく。
 開拓記念公園は何の変哲もない自然の広場であった。標識には美瑛へ7km、マイルドセブンの丘へ3.9kmとなっている。けっこう遠くまで来てしまったなと思う。

美瑛・開拓記念公園
開拓記念公園

 坂を登り返してマイルドセブンの丘へ向かう。車が通らないので雪が積もっており、自転車を押して歩くこと多くなって、開拓記念公園からの4kmを45分ほどかかった。道中、積雪に突っ込んだ車が立ち往生していた。
 タバコのポスターに使われたというマイルドセブンの丘にはカラマツが整然と並んでいる。雪原と青空にカラマツの緑が映えていた。
 因みに私は、過去にセブンスターもマイルドセブンもよく吸っていた。こういう大自然での一服は美味しいだろうなぁと思う。

美瑛・マイルドセブンの丘
マイルドセブンの丘

 あとは、マイルドセブンの丘から美瑛駅へ3kmほどを下っていくだけだが、時間があるので、北西の丘展望公園へ寄り道しよう。
 放牧されたヒツジを見ながら、美瑛駅近くの北西の丘までやってくると、紅葉の向こうに美瑛の街が広がった。

美瑛・北西の丘からの眺め
北西の丘からの眺め

 11時20分に美瑛駅に戻って、レンタサイクル店に自転車を返却。
 まだ時間があるので、店員さんに昼食は何がいいか聞くと、カレーうどんをすすめられた。イメージはないが美瑛の名物だという。
 駅前でカレーうどんのランチをして、12時10分頃の列車に乗って富良野へ向かう。その後は芦別を散策して、夕張で宿泊することにしている。

美瑛駅・富良野行きのキハ150
美瑛駅

 (つづく)


 秋の乗り放題パスの旅
 【1日目】東京から青森へ
 【2日目】青森から苫小牧へ
 【3日目】苫小牧から釧路へ
 【4日目】塘路駅からサルボ展望台へ
 【4日目】細岡駅から釧路湿原へ
 【5日目】糸魚沢から厚岸へ、別寒辺牛湿原を歩く
 【6日目】根室本線の鈍行で釧路から新得・滝川へ
 【7日目】札沼線は爆弾低気圧が接近中
 【8日目】雪の美瑛をレンタサイクルで散策
 【8日目】富良野から星の降る里・芦別、夕張へ
 【9日目】三菱石炭鉱業大夕張線跡を辿る
 【10日目】苫小牧から深夜のフェリーで八戸へ