塘路駅からサルボ展望台へ3日間有効の「秋の乗り放題パス」を利用、3日前に東京を発って普通列車を乗り継ぎ、昨日の夕方に釧路に着いた。 もう一度、秋の乗り放題パスを購入し、今日は釧網本線に乗って釧路湿原、明日は花咲線で別寒辺牛湿原を散策、明後日には根室本線を普通列車で釧路から滝川へ、さらに旭川まで向かうことにしている。 今日の午前中は釧網本線の塘路駅からサルボ展望台とサルルン展望台へ上がり、午後は細岡展望台で釧路湿原の眺めを楽しみたい。 ![]() 釧路 釧路から塘路へ2017年10月20日釧路発6時05分の網走行き普通列車に乗る。一両編成のディーゼルカーのキハ54である。平日なので車内は高校生が多く、席はほとんど埋まっている。 以前乗ったとき、隣に座っている眼鏡をかけた女子高生に、どこまで通っているのか尋ねたことがあり、標茶高校へ通っているとのことだった。 なので、ここに乗っている高校生たちも標茶まで行くのだろう。なぜ、地元の釧路の高校に通わないのだろうか。 ![]() 釧路 釧路を出て花咲線と分かれる東釧路をすぎると、深い霧に包まれた薄茶色一色の釧路湿原を列車は走行する。 午後に訪れる予定の釧路湿原駅と細岡駅をすぎると、6時37分に塘路に着いた。下車したのは私一人で、駅前も人気がなく静かだ。 ![]() 塘路 塘路の駅舎は板張りのログハウス風で、無人駅だが喫茶店が入居している。仔鹿物語という映画を観たかは覚えてないが、この駅が撮影で使われたという。子猫物語は内容は忘れたが観ている。 駅前の道標には、サルボ展望台まで1.7kmと記されている。濃い霧で見通しが悪いが天気予報はよかったので、視界が晴れるのを期待してサルボ展望台へ歩き出した。 ![]() 塘路駅 塘路駅からサルボ展望台へ右に塘路湖、左に湖沼群を見ながら、国道391号線を歩いていく。コッタロ湿原展望台という表示もあり、どんなところか気になるが、8.7kmも距離があるので行く気にはならない。![]() 国道391号線 塘路駅から15分ほど歩くとサルボ入口に着いた。本来の道は崖崩れで通行禁止になっており、迂回路を登るように記されている。 傍らの看板には、この周辺で今年の4月にヒグマの被害に遭った人がいると書かれている。どうやら山菜採りで山に入り、大けがをしたようだ。念のため、クマ除けの鈴は持ってきているが、恐ろしい。 ![]() サルボ入口 道標には、サルボ入口からサルボ展望台へは350m、サルルン展望台へは640mとなっている。遊歩道に入ると白樺だろうか、紅葉のピークはすぎているが綺麗だ。 7時20分頃に釧路行きの列車がくるので、よい写真が撮れそうなサルルン展望台へ、まずは行ってみる。 ![]() 紅葉 落ち葉の積もった緩やかな道を15分ほど登るとサルルン展望台に着いた。斜面に立てられた、高さ1mほどの階段状の展望台というより階段状の長い木橋で、公園にあるアスレチックを思わせる。 ![]() サルルン展望台 眼下にはサルルン沼が見えるので、サルルン展望台と名付けたのだろう。 景色を眺めていると斜面の灌木帯からごそごそと音がする。三脚を持ち込んで写真を撮っている鉄道マニアであった。ヒグマかと思ってビックリするので、そんなところに入り込むのはやめてもらいたいものだ。 ![]() サルルン沼 川湯温泉始発で塘路に7時23分に着く釧路行きの列車を撮る。しばらく待つとカタンカタンと線路を走る列車の音が響いてきた。が、どこを走っているのか探しても分からない。ようやく塘路湖近くを走っているのが見えた。 とても絵になるので、視界がスッキリしているときにもう一度、来てみたいと思うが、来られるだろうか。 ![]() サルルン展望台からの眺め 写真を撮った後は、770m先にあるサルボ展望台へ向かう。10分ほど紅葉の森を歩くとサルボ展望台に着いた。こちらも木造だが、想像していたよりも立派な展望台である。 サルボ展望台やこの散策路用地は和歌山市の会社が所有していて、それを標茶町が使用させてもらっているという。 ![]() サルボ展望台 展望台からは紅葉の向こうに塘路湖が見えるが、その奥の塘路の町はモヤで霞んでいた。 ![]() サルボ展望台からの眺め 塘路の町がある南側以外は一面に湿原が広がるだけで何もない。 ![]() サルボ展望台からの眺め サルボ展望台から塘路駅へ次は釧路湿原の細岡駅へ向かうので、塘路発9時27分の列車に合わせてゆっくり下る。塘路の海抜は10m程度だが、白樺や熊笹が茂って高原の雰囲気である。![]() 線路 塘路駅に戻ると、ようやく霧が晴れてきた。この駅では運がよければ丹頂が見られるというが…。 ![]() 塘路駅 この後は普通列車で細岡駅へ向かい、釧路湿原の細岡展望台へ歩くことにしている。釧路行きの列車がやってくると、車内は観光客で混んでいた。 ![]() 釧路行き普通列車 (つづく) |
秋の乗り放題パスの旅 |
東京から青森へ 青森から苫小牧へ 苫小牧から釧路へ 塘路駅からサルボ展望台へ 細岡駅から釧路湿原へ 糸魚沢から厚岸へ、別寒辺牛湿原を歩く 根室本線の鈍行で釧路から新得・滝川へ 札沼線は爆弾低気圧が接近中 雪の美瑛をレンタサイクルで散策 富良野から星の降る里・芦別、夕張へ 三菱石炭鉱業大夕張線跡を辿る 苫小牧から深夜のフェリーで八戸へ |